「社労士に相談するほどでもない気がして…」
これは、多くの経営者が感じている本音だと思います。
ただ、実務の現場では
「もっと早く相談してもらえれば防げたのに」
というケースが少なくありません。
この記事では、社労士としてよく相談を受ける場面をもとに、
どのタイミングで社労士に相談すると効果的かを、ケース別に整理します。
目次
社労士に相談するタイミングを誤るとどうなるか
労務の問題は、
起きてから対応すると選択肢が一気に減るのが特徴です。
- すでに違法状態になっている
- 従業員との関係がこじれている
- 証拠やルールが整っていない
こうなると、
「できること」よりも「できないこと」の説明が増えてしまいます。
ケース① 初めて従業員を雇うとき
一番おすすめの相談タイミング
実はこの段階が、最も社労士が力を発揮できるタイミングです。
- 労働条件通知書の作り方
- 勤務時間・残業の考え方
- 社会保険・労働保険の手続き
最初に方向性を誤ると、
後から修正するのが非常に大変になります。
ケース② 就業規則を作ろうか迷っているとき
「まだ早いかな」と感じたら要注意
就業規則は、
「必要になってから作る」ものではありません。
- 人数が増えそう
- 働き方が多様化してきた
- ルールを口頭で説明するのが限界
こう感じたら、相談のサインです。
就業規則の基本については、
▶︎ 「就業規則:初めて作る会社のための基本と落とし穴」
で詳しく解説しています。
ケース③ 残業や休日の扱いに不安があるとき
「なんとなく」で運用しているのが一番危険
- 残業代をどう計算すればいいか分からない
- 休日出勤の扱いがあいまい
- 管理職だから残業代はいらないと思っている
このあたりは、トラブルになりやすい典型例です。
早めに整理しておくことで、
後々のリスクを大きく減らせます。
ケース④ 問題のある従業員への対応に悩んだとき
感情で動くと、ほぼ確実に失敗します
- 注意しても改善しない
- 他の従業員に悪影響が出ている
- どこまで指導していいか分からない
この場面で独断で動くと、
懲戒が無効になるなど、会社が不利になることがあります。
ケース⑤ 退職・解雇が絡む話が出たとき
この段階は「要注意ゾーン」
- 退職勧奨を考えている
- 解雇を検討している
- 退職後にトラブルの気配がある
この段階では、
必ず専門家を入れるべきです。
一手間違えると、
大きなトラブルに発展しかねません。
よくある誤解:「顧問契約しないと相談できない?」
いいえ、そんなことはありません。
- スポット相談
- セカンドオピニオン
- 就業規則だけの相談
から始める方も多くいます。
「顧問にするかどうか」は、その後に考えれば十分です。
①②の記事との関係(内部リンク用)
- 就業規則の基本やリスクについては
▶︎ ① 就業規則:初めて作る会社のための基本と落とし穴 - 作成・見直しの具体的な流れについては
▶︎ ② 就業規則の作成・見直しの実務プロセス
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あわせて読むことで、
「なぜ早めの相談が重要なのか」がより明確になります。
まとめ:相談は「早いほど選択肢が多い」
社労士への相談は、
問題が深刻になってから行うものではありません。
- 迷ったとき
- 判断に自信が持てないとき
- 何となく不安を感じたとき
そのタイミングこそ、
一番価値のある相談ができます。

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